ベビーサイエンス 2003.vol.3

「日本赤ちゃん学会」学会誌は、赤ちゃんに関する学術的な研究に関して、いくつかのテーマについてのレビューと議論を中心とした内容のものからなります。
2~3の設定されたテーマについてのターゲット論文を編集委員会より依頼し、このページを通じての学会員からのコメント論文の投稿を受け付け、さらにそれに対するターゲット論文の著者の簡単な回答をセットにして編集委員会で取りまとめたものを、「日本赤ちゃん学会」学会誌として印刷し、会員へ配布しています。

2004年3月発刊

「武見記念賞を受賞して」
 小林 登(「日本赤ちゃん学会」理事長/「日本子ども学会」代表/Child Research Net所長/子どもの虹情報研修センター長/東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長)

「システムとしての発達を考える」
河合優年(武庫川女子大学 教育研究所 発達臨床心理学研究室)

■comment・コメント
「「システムとしての生命」から「システムとしての発達を考える」」
 跡見順子(東京大学大学院総合文化研究科生命環境科学系(身体運動科学研究室))
「システムとしての発達を考える」
 盆野元紀(国立三重中央病院 臨床研究部発達免疫研究室・同総合周産期母子医療センター)
「システムをとらえる視点」
 竹下秀子(滋賀県立大学人間文化学部)
「赤ちゃん研究に新しい視点を:ダイナミック・システム・アプローチ」
 岡林春雄(山梨大学教育人間科学部)
「「システムとしての発達」は検証可能か」
 今水 寛(ATR脳情報研究所認知神経科学研究室)

■answer・回答
 河合優年

「3歳児神話を巡る発達臨床 ~乳児院入所あるいは乳児期大脳半球ー側損傷の長期予後~ 」
石川 丹(札幌市児童福祉総合センター)

■comment・コメント
「子ども虐待研究と愛着障害の視点から」
 金子龍太郎(龍谷大学)
「3歳児神話を巡る発達臨床~乳児院入所あるいは乳児期大脳半球一側損傷の長期予後~コメント論文」
 熊谷恵子(筑波大学)
「「3歳児神話を巡る発達臨床~乳児院入所あるいは乳児期大脳半球一側損傷の長期予後~」を読んで」
 村瀬嘉代子(大正大学)
「要養護児童から見えてくる3歳児神話」
 小川恭子(美深子ども家庭支援センター)
「乳児院入所児童の社会的予後に影響する要因」
 麻生誠二郎(日本赤十字社医療センター)

■answer・回答
石川 丹

「発達科学におけるニューロイメージングの役割 ~光によるニューロイメージング法を中心に~ 」の旋律聴取研究」
 牧 敦、山本由香里((株)日立製作所 基礎研究所)

■comment・コメント
「NIRT研究の今後の展望」
 麦谷綾子、松田 剛(東京大学大学総合文化研究科)
「乳児のニューロイメージング研究における方法と課題 ―言語研究を中心に― 」
 皆川泰代(国立国語研究所)
「新生児期における神経活動と脳血流およびヘモグロビンの関係とニューロイメージング」
 定藤規弘(岡崎国立共同研究機構生理学研究所)
「言語獲得に関わる神経基盤の解明に向けて」
 保前文高(東京大学大学院総合文化研究科)
「心と脳:牧、山本論文を読んでの感想」
 小嶋祥三(慶應義塾大学文学部)
「脳画像の効用と限界」
 岡ノ谷一夫(千葉大学文学部・千葉大学文学研究科・科学技術振興機構)、工藤紀子(千葉大学文学研究科)
「発達科学における機能的近赤外光トポグラフィー(fNIRT)の意義」
 精山明敏、柳田敏雄(大阪大学大学院医学系研究科情報生理・通信総合研究所関西先端研究センター脳情報グループ)、関 淳二(国立循環器病センター研究所生体工学部)

■answer・回答
牧 敦、山本由香里