ベビーサイエンス 2013.vol.13

「日本赤ちゃん学会」学会誌は、赤ちゃんに関する学術的な研究に関して、いくつかのテーマについてのレビューと議論を中心とした内容のものからなります。
2~3の設定されたテーマについてのターゲット論文を編集委員会より依頼し、このページを通じての学会員からのコメント論文の投稿を受け付け、さらにそれに対するターゲット論文の著者の簡単な回答をセットにして編集委員会で取りまとめたものを、「日本赤ちゃん学会」学会誌として印刷し、会員へ配布しています。

2013年3月発刊

「胎児脳発達における母体ストレスの影響:特に抑圧性神経との関係について」
 福田 敦夫(浜松医科大学 医学部 神経生理学講座)

■comment・コメント
「母体ストレスの胎児行動への影響」
 諸隈 誠一(九州大学 環境発達医学研究センター)
「胎児脳発達における母体ストレスの影響:特に抑制性神経との関係について」
 菊水 健史(麻布大学 獣医学部・伴侶動物学研究室)
「「胎児脳発達における母体ストレスの影響:特に抑制性神経との関係について」に対するコメント」
 鍋倉 淳一(生理学研究所 生体恒常機能発達機構研究部門)
「統合失調症と抑制性神経伝達」
 橋本 隆紀(金沢大学 医薬保健研究域医学系 脳情報病態学(精神医学))

■answer・回答
 福田 敦夫

「共感・同情行動の発達的起源」
鹿子木 康弘(京都大学大学院 教育学研究科)

■comment・コメント
「同情的態度と前関心的態度」
 中尾 央(総合研究大学院大学 先導科学研究科)
「認知発達ロボティクスは乳児の示す同情的態度の理解を深化できるか」
 吉川 雄一郎(大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻)
「共感・同情行動の発達・進化過程の解明に向けて―発達心理学から比較認知科学への研究手法の応用可能性―」
 瀧本 彩加(東京大学大学院 総合文化研究科・日本学術振興会特別研究員)
「人間の共感・同情行動を調べる実験ツールとしてのロボット」
 田中 文英(東京大学大学院 情報理工学系研究科 ソーシャルICT研究センター)

■answer・回答
 鹿子木 康弘

「母子間相互作用についての発達心理学的アプローチ:母親による子どもの心の想像と子どもの社会的発達」
篠原 郁子(愛知淑徳大学)

■comment・コメント
「母親行動の「量」と「質」―なぜ子どもへの効果が異なるのか?―」
 佐藤 鮎美(京都橘大学 健康科学部心理学科)
「「母性愛」脳科学研究の視点から」
 菊池 吉晃(首都大学東京大学院 人間健康科学研究科)
 則内 まどか(東京都医学総合研究所 認知症・高次脳機能研究分野)
「ヒト以外の霊長類の母子関係から考える―篠原論文へのコメント―」
 中道 正之(大阪大学大学院 人間科学研究科)
「子どもの発達研究におけるいくつかの「ギャップ」~開かれた「赤ちゃん学」を目指して~」
 中井 昭夫(福井大学 子どものこころの発達研究センター)

■answer・回答
 篠原 郁子