ベビーサイエンス 2008.vol.8

「日本赤ちゃん学会」学会誌は、赤ちゃんに関する学術的な研究に関して、いくつかのテーマについてのレビューと議論を中心とした内容のものからなります。
2~3の設定されたテーマについてのターゲット論文を編集委員会より依頼し、このページを通じての学会員からのコメント論文の投稿を受け付け、さらにそれに対するターゲット論文の著者の簡単な回答をセットにして編集委員会で取りまとめたものを、「日本赤ちゃん学会」学会誌として印刷し、会員へ配布しています。

2009年3月発刊

「身体マッピング能力の起源を探る」
 明和政子(京都大学大学院教育学研究科/JST ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクトグループリーダー)

■comment・コメント
「身体表象獲得課題は認知発達研究の出発点」
 浅田 稔(大阪大学大学院工学研究科 知能・機能創成工学専攻/JST ERATO浅田共創知能システムプロジェクト総括)
「脳回路の学習の視点から見た身体マッピング」
 大森隆司(玉川大学工学部)
「口唇運動と身体マッピング能力」
 大藪 泰(早稲田大学文学学術院)
「重度障害児にみられる口の模倣行動から考える」
 呉 東進(同志社大学 赤ちゃん学研究センター)
「“同じようにみえる行為”と“模倣”の間―真似ることへのグラデーション―」
 丸山 慎(東京大学大学院教育学研究科/国立情報学研究所情報社会相関研究系)
「発達における連続性」
 渡辺はま(日本学術振興会(ウプサラ大学))

■answer・回答
 明和 政子

「発達期における脳機能回路の再編成」
 鍋倉淳一(自然科学研究機構 生理学研究所 生体恒常機能発達機構研究部門)

■comment・コメント
「鍋倉論文「発達期における脳機能回路の再編成」へのコメント」
 中村彰治(山口大学大学院医学系研究科 システム神経科学)
「動物モデルからヒトへ」
 福田敦夫(浜松医科大学医学部 生理学第一講座)
「Answerでの仮説・提言の期待」
 上田秀一(獨協医科大学 解剖(組織)教室)

■answer・回答
 鍋倉 淳一

「乳児期の母語音声・音韻知覚の発達過程」
 麦谷綾子(日本電信電話株式会社 NTTコミュニケーション科学基礎研究所)

■comment・コメント
「音声知覚発達研究のブレークスルーに期待」
 梶川祥世(玉川大学脳科学研究所)
「音声発達の生物学的基盤」
 笹原和俊(理化学研究所生物言語研究チーム)
「乳児期の音声知覚研究から「音声」をとらえなおす」
 保前文高(首都大学東京 人文科学研究科)
「Aslinモデルをこえて:日本語音声の獲得研究が拓くもの」
 皆川泰代(慶應義塾大学大学院 社会学研究科)

■answer・回答
 麦谷 綾子